認知症について

日本人において60歳以上で生涯のうちに認知症を発症する確率は55%と推測されています。

症状は

加齢による物忘れ 認知症による物忘れ
原因 老化 病気
体験した事 一部を忘れる 全てを忘れる
物忘れの自覚 あり なし
日常生活 支障はない 支障がある

 

 

原 因

認知症の原因はアルツハイマー型認知症が50%以上、脳血管型が20%程度、レビー小体型認知症が10%程度、その他になります。

リ ス ク

リスク因子として①教育の短さ(相対危険度7.5%)、難聴(相対危険度9.1%)、喫煙(5.5%)、高血圧(2%)、糖尿病(1.2%)、運動不足(2.6%)、社会的孤立(2.3%)などであり、すべてのリスクが取り除かると35%程度減らすことができるという報告があります。

治 療

  1. お薬

    アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症はお薬により、認知機能の障害の進行を遅らせることができ、良い状態を保てる可能性があります。

    脳血管型認知症は、脳梗塞などの再発予防のためのお薬が必要になります。

  2. リハビリ
    リハビリは、「体を動かす」「考える」「心の満足」の3つをできる限り同時に取り入れることです。考えながら適度な運動を行うことで脳に刺激を与え、他者からの感謝などを通して心の満足が得られる、といったイメージです。リハビリは普段の生活でできることがたくさんありますので診察の時に相談させてもらえれば幸いです。

 

 

長尾クリニック 長尾典尚